【アートと暮らす】自分たちが思い描いた家を妥協なくカタチにしてくれた
大阪府 K様
住宅密集地
2階リビング
- 竣工:2022年11月
- 構造:在来軸組工法
- 敷地面積:91.03㎡
- 延床面積:117.82㎡
- 3階建て
Q1/家づくりのきっかけを教えてください
家づくりのきっかけはコロナ禍。夫婦とも仕事が止まってしまい、留学中の息子もロックダウンで帰国できなくなってしまいました。それまで互いの仕事で忙しかったけれど、期せずして夫婦の時間が増えて。家に籠っていても欝々としてしまうから、夫婦でウォーキングをするようになりました。歩きながら、人生や仕事、将来についても話すうち、50代以降を見据えて家を建てようか、と。そんな経緯で家づくりがスタートしました。
Q2/土地探しはどのように進められましたか?
住んでいたマンションからすぐ近所の土地です。2年ほど前から更地のままになっていて、 狭いから売りにくいのかなと思っていました。28坪とコンパクトながら、駅近で間口が広い扇形の角地。立地条件が良かったから、ここに決めました。車2台駐車はマストだから確かに家は小さくなるけれど、それなら、小さくても工夫がいっぱいの家にすればいい。両親の家が大きくて、老後は持て余してしまうことも分かっていましたし。
Q3/建築会社はどのように探されましたか?
最初は大手ハウスメーカーで話を進めていましたが、間取りの段階で「斜めの線は引けない」と言われたんです。「え?」って思いますよね。つまり、直線と直角だけで構成した家になる。LDKを3階にしたいと伝えた時も「夏場、ものすごく暑いですよ」「予算が跳ね上がりますよ」と、なんとなく、やめさせる方向に誘導されるというか。自分たちの型にはめようとするところがありましたね。一からじっくり考えて、自分たちらしい家を叶えるのは無理だと感じ、融通の利く設計事務所や工務店を探しはじめました。
Q4/es ARCHITECTにご依頼をいただいた決め手をお聞かせください
インスタで見つけました。デザインのよさが目に留まって。事務所兼モデルハウスを見に行ってみたら、窓枠やコンセントなど、細かなところまでこだわっていて更に印象に残りました。3社ほど検討し、es ARCHITECTさんに決定。どんな希望を伝えても「やってみましょう」と、一旦受け止めてくれる柔軟さが決め手ですね。28坪の敷地で、建ぺい率は約48%。ムダな空間をつくらないよう細部まで工夫が必要になることは必至。固定概念に囚われすぎない家づくりができそうなes ARCHITECTさんを選びました。
Q5/家づくりのテーマを教えてください
1つのスペースに2つ以上の用途を持たせることで、コンパクトな敷地を広々と使うことがテーマでした。2階の廊下途中に洗面と洗濯機を配置し、引き戸を閉めれば壁のようになる。個別の空間配分ではなく、洗面やランドリールームと廊下を兼ねさせることにより、スペースを有効活用。また、LDKの掃き出し窓に小上がりのベンチが造作されていますが、これも収納を兼ねています。本当は掃き出し窓の向こうのベランダとフロアをフラットに繋げたかったのですが、どうしても立ち上がりを作らなければならなくて。主人がフランスで暮らした家に同じような窓辺の造作ベンチがあったらしく、友人が多く集まった時にも重宝だったと聞いて取り入れることになりました。制約を魅力に変えられるよう、細かな部分までこだわりました。
Q6/家づくりの要望はどのようなものがありましたか?
私が声楽をやっているため、気兼ねなくレッスンするスペースとして防音の音楽室を1階に設けました。家の外に音が漏れなければOKだから、ガラス張りの引き戸に。玄関ホールと音楽室の床がフラットに繋がって、視覚的にも一体感があります。引き戸を開け放つと、音楽ホールに早変わり。結構な人数で、楽器を持って集まっても広々。これも1つの空間に2つの機能を担わせていることになりますね。
Q7/住み心地をお聞かせください
坂道を上がったところに位置しており、周辺は2階建て。我が家のLDKは3階だから、眺めが良くて明るいです。暗くなるのはイヤだから、ダウンライトを多めにつけたのですが、ほぼ使っていません。日中は照明無しで生活しています。以前のマンションの広さは90平米くらい。実は今の住まいと面積的にはあまり変わらないんです。でも、窓の外への視界の抜け方で、体感はかなり違いますね。
Q8/es ARCHITECTからの提案で印象に残るのは?
家具やオブジェは以前のマンションから持ってきたものがほとんど。存在感のあるものが多いから、インテリアはそれらを引き立てる白を基調にしています。そんな中、LDK中央にある柱だけは濃い色。ここも白にしようかと思っていたのですが「柱に取り付けるガラスのブラケットライトが引き立つよう、違う色にしては?」と提案してもらって。好みを理解し、ポイントを押さえて提案してくれるから、いい意味で迷わせてくれました。選択肢がどれもいいんですよ。そこが本当にありがたかったです。
Q9/入居後に、駐車スペースに手を加えられたとか
そうなんです。2方向から入れる敷地だから、狭い前面道路でのすれ違いや旋回に使われてしまって。ポールを設置したり、いろいろと対策はしてみましたが、効果はいまひとつ。タイヤ痕が目立ってきてしまいました。石のタイルを貼ると割れてしまうので、石調にペイントしてもらうことに。リフォームでよく用いられる手法のようで、これもes ARCHITECTさんからの提案です。自分たちが車を停めやすいということは、通行している車にとっても入りやすいということ。想定外のことでしたが、住み始めた後のフォローにも感謝しています。
Q10/家づくりを振り返って、今の思いをお聞かせください
防音室や3階LDK、変形地の活用など、初めてのことも多かったと思います。分からないことばかりの中、互いに手探りしながら進めていった感じですね。私たちのこだわりが強いから、es ARCHITECTさんには負担をかけたと思います。でも、このプロセスがあったからこそ、満足しています。自分たちが思い描いた家を妥協なくカタチにしてくれた。心から「ありがとう」と言いたいですね。あらゆることをチャレンジした家だから、この家ができたら、きっと他の家もスムーズにできるんじゃないでしょうか。